豊富な語彙はどの主要な入試でも役立ちますが、試験ごとに使われ方が違います。文中での単語の意味を問う問題もあれば、知らない単語につまずかずに難しい文章を速く読めることが得点につながる問題もあります。
よくあるアドバイスは、数千語の「試験頻出単語」リストを丸暗記することです。しかし多くの人は途中で挫折し、覚えたことの多くを試験当日までに忘れてしまいます。覚える単語を減らし、しっかり覚えて、こまめに復習するほうが効果的です。
各試験での語彙の問われ方
SAT
デジタル版SATでは、難しい単語の意味を単独で答えさせることはありません。代わりにReading and Writingセクションで短い文章が出され、文脈に最も合う単語はどれか、文中でその単語がどういう意味で使われているかが問われます。多くはよく知られた単語の、あまり知られていない意味です。たとえばqualifiedは「資格のある」だけでなく、「条件付きの、限定的な」という意味にもなります(a qualified success)。
ACT
ACTには語彙だけのセクションはありません。それでも語彙は重要です。EnglishとReadingのセクションは時間との勝負だからです。文章の単語を知っていれば、速く読めて理解も深まり、問題に使える時間が増えます。
GRE
GREはほかの2つの試験よりも語彙に大きく依存しています。Verbal ReasoningセクションにはText CompletionとSentence Equivalenceという問題があり、文を最もうまく完成させる単語を選びます。laconic、obdurate、equivocateのような高度な単語が使われ、知らない単語がいくつかあるだけで複数の問題を落とすことがあります。
単語リストの丸暗記がうまくいかない理由
リストで一度読んだだけの単語は、見ればわかっても使いこなせません。試験当日には「見たことがある気がする」程度では足りません。文中での意味、似た単語との違い、そしてプラスとマイナスのどちらの響きを持つかを知っている必要があります。
また、リスト学習は最初に偏りがちです。最初の200語はよく覚えても、残りはほとんど手つかずになります。学習を時間をかけて分散させれば、どちらの問題も解決できます。
効果的な学習プラン
1. 毎日少しずつ単語を覚える
新しい単語は1日10〜15語で十分です。2か月で600語以上になり、3,000語のリストから多くの学生が実際に身につける数よりも多くなります。
2. 単語は必ず文の中で覚える
単語ごとに、例文を少なくとも1つ読むか書きましょう。Laconicは「口数の少ない、簡潔な」という意味です。His laconic reply, “Fine,” told us nothing about the tripのほうが、定義だけよりずっと覚えやすくなります。
3. スケジュールに沿って復習する
新しい単語は翌日に復習し、数日後にもう一度、さらに1〜2週間後にもう一度復習します。1回の復習は数秒で済み、このように間隔をあけて復習すると単語が長期記憶に定着しやすくなります。何度も間違える単語は早めに、よく覚えている単語は間隔をあけて出てくるようにしましょう。
4. 語根・接頭辞・接尾辞を活用する
試験に出る単語の多くは、少数のラテン語やギリシャ語の要素からできています。その要素を覚えれば、初めて見る単語の意味も推測できることがよくあります。
- bene-(良い):benevolent、benefactor、beneficial
- mal-(悪い):malevolent、malice、malign
- loqu/locu(話す):loquacious、eloquent、circumlocution
- -phile(〜を愛する人):bibliophile、audiophile
- ambi-(両方):ambivalent、ambiguous
5. 単語のニュアンスに注目する
単語の正確な意味がわからなくても、プラスかマイナスかがわかれば選択肢を絞り込めます。Disparage、censure、derideはどれも否定的、laud、extol、commendはどれも肯定的な意味です。
6. 難しめの文章を読む
長文の報道記事、科学雑誌、古典小説には、試験と同じタイプの単語が使われています。1日20分読むだけで語彙力と読む速さが同時に伸び、3つの試験すべてに役立ちます。
7. 読み返すより自分でテストする
リストを読み返すと勉強した気になりますが、単語を定着させるのは記憶から思い出す作業です。定義を隠して思い出してみるか、クイズアプリを使いましょう。間違えても大丈夫です。間違いはどれも、もう一度復習すべき単語を教えてくれます。
学生がつまずきやすい単語
次の単語は試験対策の教材に何度も登場し、多くは混同しやすいものです。
- Ambivalent:相反する感情を抱いている(感情がないという意味ではない)。
- Disinterested:公平な、私心のない(興味がないという意味ではない)。
- Enervate:弱らせる、気力を奪う(元気づけるという意味ではない)。
- Equivocate:言質を取られないよう曖昧に話す。
- Pragmatic:実際に役立つことを重視する、実用的な。
- Ubiquitous:どこにでもある。
- Prosaic:平凡な、退屈な。
- Mitigate:和らげる、軽減する。
- Esoteric:ごく一部の人にしか理解されない。
- Candid:率直な、遠慮のない。
どのくらいの時間が必要?
試験まで2〜3か月あるなら、1日15〜20分で確かな差が出ます。数週間しかない場合は、すべてを網羅しようとせず、語根と最頻出の試験単語に集中しましょう。どちらの場合も、週末にまとめて長時間やるより毎日練習するほうが効果的です。
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よくある質問
SATではまだ語彙が問われますか?
はい、ただし文脈の中で問われます。デジタル版SATでは、単語を単独で定義させるのではなく、文章中での単語の意味や、文に最も合う単語が問われます。
ACTで語彙は重要ですか?
ACTに語彙のセクションはありませんが、語彙が豊富だとEnglishとReadingの文章をより速く正確に読めます。
GREには何語くらい覚える必要がありますか?
公式の数字はありません。多くの学生は500〜1,000語ほどを学習します。大量の単語をうろ覚えにするより、少なめの単語をしっかり覚えるほうが効果的です。
新しい単語を最も早く覚える方法は?
例文と一緒に1日数語ずつ覚え、読み返す代わりに自分でテストし、その後の数日から数週間で各単語をもう一度復習しましょう。
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